KYOTO ART HOSTEL kumagusukuでは、企画展第2弾として「THE BOX OF MEMORY-Yukio Fujimoto」を開催します。
本展では、空き家をリノベーションによって再解釈した当施設の空間そのものをモチーフとし、建物を一冊の書物としてとらえます。
出品作家の藤本由紀夫が、このテーマにおいて関心を寄せるのは「記憶術」——脳内で仮想の家の中を巡りながら、あらかじめ配置されたイメージを読み込むことで記憶を習得する古代の弁論術の一種——の伝統です。
「建物の読書」とされるこの術に着想を得て、kumagusukuの内部で鑑賞者が滞在/鑑賞することを、一種の読書行為へと変容するよう試みます。
記憶の箱――それぞれ固有の記憶を持つ古い家を、このように定義してみる。
アーティストは、この箱を開ける鑑賞者のために、内部に鍵をしつらえるだろう。
開ける人は、記憶術の伝統さながらに、建物の中を巡りながら、仕舞われた記憶に出会うのだ。
そうしてこの箱を開けた時、鑑賞者は〈histoire(歴史 – 物語)〉のトポスに誘われる。
滞在・鑑賞・開けること・読書:これらは同じ行為の異なる側面となる。
【開催日時】
2015年10月3日(土)~ 2016年9月末
*会期中、様々な関連イベントの開催を予定しています。【内覧期間】
2015年10月5日(月)~ 10月12日(月) 14:00 ~ 21:00
*500円の入場料がかかります。
*宿泊スペースでの展示がありますので、時間帯により一部の展示がご覧いただけない可能性があります。
*内覧期間終了後は、通常宿泊での鑑賞となります。【出品作家】
藤本 由紀夫 Yukio FUJIMOTO
80年代半ばより日常のなかの「音」に着目した装置、サウンド・オブジェを制作。インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップを通じて、空間における「音」の体験から新たな認識へと開かれていくような活動を展開している。国内では97年から一年に一日だけ開催する展覧会「美術館の遠足」を06年までの10年間、企画・開催し、鑑賞者のみならず美術館運営側にも新しい表現活動のあり方を提案し話題となる。01年ヴェネツィア・ビエンナーレの日本館代表としての参加に続き、07年には国際部門にて出品。2007年広島市現代美術館での個展をはじめ、西宮市大谷記念美術館、国立国際美術館、和歌山県立近代美術館の3館で個展を同時開催。最近の主な展覧会に08年「開館20周年記念コレクション+(プラス)ひびきあう音・色・形」高松市美術館(香川)、「小杉武久+藤本由紀夫展 音楽」国際芸術センター青森(青森)、09年「The Tower of Time」Ikon gallery(バーミンガム)、11年「耳をすまして-美術と音楽の交差点」茨城県近代美術館(茨城)など。【場 所】
京都アートホステル クマグスク 〒604-8805 京都市中京区壬生馬場町37-3
※主要な駅からのアクセス (後院通沿いの「ビデオ店」が目印)
・阪急「大宮駅」から:後院通を徒歩で約5分
・JR「京都駅」から:タクシーで約10分【企画・コーディネイト】
はが みちこ Michiko HAGA【宣伝美術】
大西正一 Masakazu ONISHI【主 催】
KYOTO ART HOSTEL kumagusuku【協 力】
OZASAHAYASHI
神戸アートビレッジセンター
ニュイ・ブランシュ KYOTO 2015
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)【後 援】
京都市【お問合せ】
京都アートホステル クマグスク 〒604-8805 京都市中京区壬生馬場町37-3
TEL : 075-432-8168 / E-mail : mail@kumagusuku.info
公式ウェブサイト : https://kumagusuku.info/
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